安齋です!
本題に入る前に少しだけ余談にお付き合いください。
手関節のリハビリをしているとだんだんわかってきたことがあるのですが、かなりの確率で手指の外転、内転運動ができないパターンが多いことがわかりました。
ということは、掌側骨間筋などの手指動作に関わる筋の評価や介入をするといいということですね。
臨床は常に勉強になるので、毎日患者さんの介入ができることがどれだけセラピストとして有意義な時間を得ているのかを改めて実感しますね、、。
患者さんがいることは人の健康面でみた場合はあまり良くないですよね。
結局、身体の不調や怪我を抱えている人が多いということですから。
でも病院経営の視点で見れば当然ですが、いいことというかその病院の価値をきちんと売り出せば患者さんとしてきてくださるから我々医療スタッフは助かりますね。
医療保険制度の観点からすると、どんどん医療費が嵩むのであまりいいことではないです。
食品関係やサプリ、薬品関係からみると需要があるということなのでそれだけ研究のしがいがあるしそれだけ価値のあるものだということです。
多角的視点で見るとメリットデメリット、そして今後の課題というものが見えてきます。
1つの視点に縛られていては、見えてこないものも多いということです。
【本題:股関節外旋を臨床で見て欲しい理由】
最近、臨床で気がついたことがあります。
それは、腰痛と股関節痛、膝痛を訴える患者さんはほとんどが大殿筋を使えていないことに。
そして同時に股関節の外旋コントロールが全然できないことに。
特にCKCではまずできていないですね。
ということはCKCでの股関節の外旋をしっかりとコントロールできるように介入と運動療法を入れていけばいいわけです!
さて、みなさんはどうやって介入しますか?
【股関節外旋を臨床で見て欲しい理由:CKCでの外旋コントロール】
安齋が個人的に大切にしているのがこのCKCでの股関節外旋です。
立位で外旋ができるとメリットが多くあります。
・股関節での荷重支持ができる。
・股関節から移動できる。
・衝撃吸収をしっかりと筋でできる。
・大きい動作を安定してできる。
・無理のない範囲が大きくなる。
・立位が安定する。
このような利点があります!
これらを実現してくれるのが大殿筋と深層外旋六筋です。
特に大殿筋が機能するかどうかはCKCにおいて重要な要素です。
ほとんどの方は股関節外旋を行うと高確率で股関節外転、内旋が入ります。
TFLによる代償動作ですね。
多くの方は大殿筋と深層外旋六筋がうまく機能しないので股関節外旋ができず、中殿筋やTFLにて荷重支持したり動作時の衝撃吸収を行っています。
これにより本来の機能ではない機能をしなくてはいけなくなったた中殿筋やTFLがオーバーユースとなり、股関節外側の痛みなどになる繋がるわけです。
股関節疾患や腰椎疾患の患者さんで股関節痛を訴える方の多くの場合がこの大殿筋と深層外旋六筋が使えないことです。
さらにいうと、OKCでは案外収縮が入ります。皆さん、意外にも体重がかからなければ動かせるんですよね。
でも、動くからこそ痛みが出てくるし、動きたいから痛みに対して悩むわけです。
そしたら、CKCでの外旋コントロールの練習をしないといけません。
【股関節外旋を臨床で見て欲しい理由:運動療法をする際のポイント】
まずは股関節の内転筋群の柔軟性はしっかりと評価しましょう。
内転がしっかり出ないと外旋もうまくできません。
制限がある場合はまずはそちらを介入します。
CKCコントロールを練習するには次のポイントがあります!
・しっかりと安静立位で外旋、外転位を取る
・荷重ポイントは母趾球
・体幹や骨盤の回旋には注意
この3つのポイントに注意します。
特に3つ目の体幹や骨盤の回旋は代償動作ですのでこれらが入ってしまっては意味がありません。
しっかりと視診しながら進めましょう!
立位で外旋位を取れたら、今度は外旋位のまま荷重します。
学校で行う準備体操にある伸脚、覚えていますか?
あれをする際に、荷重側を外旋、外転させる動きです。
この動きだけでも、股関節のポジションと荷重が加わりますのでかなり効いてきます。(皆さんも試してみてくださいね)
【終わりに】
股関節外旋ができるというのは、身体的にも筋の表面積が大きい大殿筋が動くのでいいのです。しかも深層外旋六筋が機能するので股関節が求心位を保てるのでいいことづくしです。
ということで、明日からの臨床でぜひ股関節の外旋を意識してみてください!
それでは〜。
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