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執筆者の写真リハビリスクエア【リハスク】

脊椎の評価方法④~触診(motion)~

では、脊椎評価方法④になります!


①~③は以下になります。



第4弾はmotion palpationと呼ばれる触診方法を紹介していきたいと思います。



はじめに言っておきますが、妥当性は低い検査になりますw


ただ、筋の触診などと同様、位置関係を把握しイメージをしながら触ることで、得られる情報は少なくないと思いますので、知っておいて損はないかと思います。


脊椎の触診方法の一つとしてみて下さい(^^)


では、説明していきます。



まずmotion palpationとは何かという事を説明します。


これは、いわゆる他動的な関節運動の評価だと捉えて下さい。



例えば、肘関節の屈曲/伸展の可動域を検査する時、片手で上腕骨を固定してもう一方の手で前腕を動かしますよね。


このように多くの四肢関節では、主に近位部を固定して遠位部を動かすことで他動的な関節可動域を徒手的に評価することが出来ます。



じゃあ脊椎の椎間関節の可動性を他動でどうやって評価するの?って思ったことありませんか?


椎間関節は一つ一つの可動が小さく、また四肢関節のように骨が大きくないため他動で関節可動域評価をするのが難しいです。



今回はその方法の一部を紹介する形となります。


頸椎、胸椎、腰椎、骨盤とそれぞれ法方法がありますが、今回は胸椎の方法について簡単に紹介していきます。



まず復習から。

胸椎は、下部に行くにつれて屈曲・伸展の可動域が大きくなる特徴を持ちます。

また、側屈、回旋可動域はすべての椎間関節でも認めますが、最大5度前後と可動範囲は小さいです。




【胸椎他動的可動性評価】








方法としてはこのようになります。

四肢の関節に比べてとても難しいですが、何度か実施していくと、「ここ動き悪いな」という抵抗感のようなものが感じ取れるようになってきます。


また、脊椎はカップリングモーションと呼ばれるものがあるので、これも理解しておく必要があります。


カップリングモーションとは、複合的な動きで、脊椎では主に側屈と回旋が共同して生じると言われています。


椎間関節を3次元的に捉えていくと、純粋に側屈しているわけではなく、回旋も伴うということになります。


ただ、この回旋の方向が部位で異なると言われており、文献によっても言われて事が違います。


【カップリングモーション】

上位頸椎:側屈+対側回旋

下位頸椎:側屈+同側回旋

上位胸椎:側屈+同側回旋

下位胸椎:側屈+対側回旋

  腰椎:側屈+対側回旋



諸説ありますが、ひとまずこのような認識を頭に入れて、動かすとより脊椎の動きが分かります。



脊椎は非常に動きが複雑で奥深いですが、参考にしてみて下さい。

実技をいつかできると良いですね(^^)



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