脊椎の評価として、まず視診で姿勢の全体像をとらえること、動きを確認して脊椎の可動性やモーターコントロールを見る事。
これらについて前回まで書いてきました。
では、次の評価として触診に入っていきます。
触診は大きく静的触診(static palpaion)と動的触診(motion palpation)に分けて考えていきます。
静的触診とは、いわゆる普通に触診する事です。
一方、動的触診とは関節を動かしながら触診することになります。
例えば、他動的に頸部を屈曲させながら頸椎椎間関節の触診をするということになります。
今回は、静的触診についてです!
脊椎を触診するには、何と言っても棘突起の位置を把握し、触り分けることができるという事が重要になります。
以前、ランドマークに関して書いた記事がありますので、こちらも参考にしてください。
もう少し細かく、脊椎の指標となるランドマークについてここでは書いていきます。
脊椎の中でも触りやすいランドマークになる部分を挙げてみました。
まずは、これらを触診し、筋肉の付着などをイメージできると良いと思います!
脊椎の触診をする際は、合わせて
・左右の起立筋の膨隆度の比較、
・皮膚の硬さ、柔軟性
・皮膚温
これらも見ておくと良いです。
例えば、胸椎レベルで右の方が起立筋が膨隆している場合、胸郭が右に回旋している可能性があります。
最初に見た姿勢と照らし合わせることに繋がりますし、皮膚の硬さなどからは筋膜の状態を評価する指標にもなります。なので、皮膚や筋の状態も合わせてみれると良いと考えます(^^)
そして、触診が出来て位置関係を把握出来たら、次は実際に一つ一つの椎間関節の動きを評価する動的触診に繋がります。
これはまた次回書いていきたいと思います。
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