サロン会員から質問がありましたので、今回はこういった内容からやっていきます。
そもそも保続とは??
運動性保続と感覚性保続が知られています。
臨床上の多くは運動性保続です。
■運動性保続
一度自分のおこなった行為がそ の後もくりかえされる現象で、意図性保続と間代性保続に分けられます。
意図性保続は何かを意図的に始めようとすると、少 し前におこなった行為がくりかえされる現象で、たとえば一度書いた単語がその後に別な単語を書こうと思ったときに出てきてしまうようなばあいです。
間代性保続はひとつの運動がくりかえされる現象で、同じような線を何本もひき続けるようなばあいです。
運動性保続は発話、書字、描画、行為 など様々な場面で出現します。
保続が強いと、一つ目の課題はうまくできても、それ以降の課題で保続による誤りが続くことがあります。
したがって、誤りが保続の影響でないかどうか気をつけてみておく必要があります。
複数の種類の行為にまたがる保続は前頭葉機能障害であることが多いが、失語において言語面 にだけ保続がみられるように。機能障害のある行為にだけ保続がみられるばあいもあります。
【Rehaはどうしたらいい?】
非常に悩むところですが・・・
正直、保続のリハビリに決められたものはないです。
従って、間違いに気づき、制御可能であるかを一緒に見ていくことも重要です。
まずは単一作業から徐々に複数の課題とします。
心理的影響も配慮し、なるべくリラックスした状態で提供し、ADL上でのエラーがどの頻度でおこるかを評価していきます。
非常に難しいことですが、リハ時に保続を開始できるのであれば、それらを看護師、家族と共有してアドバイスをするのも一つです。
逆に、病棟生活でエラーが少ないのに、リハでエラーが多い場合、それはもしかするとこちらの指示でエラーを頻発させている原因にもなりますので、まずは保続でもどういったエラーなのか具体的な部分を検討してみましょう。
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