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拘縮治療に必要なこと

近年fascia(ファシア)についての理解が深まり、疎性結合組織や瘢痕組織がfascia間の滑走性を制限することが明らかになってきました。



Fasciaは「筋膜」という単一の臓器に付属するものではなく、脳や脊髄、内臓など身体のあらゆる部位に存在し、隣接する臓器から独立したひとつの器官として認識されるようになりつつある。



このことは、3年に1回開催されるFascia Research Congressなどの学会等で議論され、定義が頻繁に更新されている。


拘縮治療において、組織もしくは器官をとりまくfasciaどうしの滑走不全と可動域制限との関係が徐々に解明されつつ。


その中でもエコーガイド下ハイドロリリースの普及によって、組織間の滑走不全の病態が急速に理解されてきた。




すなわち、組織を伸張するストレッチのみでは効果が得られない場合に、組織間で滑走させることが拘縮治療に必要であることが明らかになってきています。


従来の柔軟性の概念である「伸張性」への治療に加えて、正常な組織間の機能としての「滑走性」を考慮して拘縮治療が進められるべきということです。


今後、さらに情報が分かれば提示していきます!!

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