ぼくの大好きな股関節にまつわる内容でいきます!
タイトルにもあります、ブリッジ運動です。
臨床で活用する頻度が多いエクササイズですが、実際はどのような意味合いで活用していますか?
運動をいれたいからブリッジ運動?
悪くないと思います。
お尻を鍛えるためにブリッジ運動?
悪くないと思います。
全てのことにやってる意味がないなんて、そんなわけありません。
ですが、せっかくやるのだから目的や意味、その成果はどのように出るのかをしっかりと論理的に進められるとセラピストとして成長できるかなって思います!
これはぼく自身に対して戒めもこめて。
では、いきます!
【ブリッジ運動をEBMに基づいて紐解いてみる】
ブリッジ運動の際、両ブリッジで股関節伸展角度が-15°以上であれば歩行が独歩である感度が86%、特異度は82%、陽性的中率75%、陰性的中率90%という文献がでた。
文献の考察でも書いてあるが、歩行が現段階で安定している患者さんであれば両ブリッジ運動時の股関節伸展角度を-15°以上にキープできるように運動療法を介入していくことで歩行能力低下を防げるという結果が考察される。
ここからは自己分析で、
両ブリッジ動作における大殿筋収縮は上部線維が下部線維よりも優位に機能する。つまり、股関節の伸展と外転作用に対して反応している。
歩行時にはLR~Mstにおいて側方動揺が生じそれを制動する為に股関節外転作用のある中、小殿筋が作用する。ここに大殿筋の外転作用もかかるとより安定した側方動揺に対する制動がかけられる。
ブリッジ運動もきちんと角度やアライメントを考慮して行うと有効性の高い処方になるということが改めて認識できる。
こちらの文献では、ブリッジ運動時の股関節外転角度と質関節屈曲角度を考慮したもので、大殿筋に効かせたいなら股関節外転+膝関節深屈曲位でのブリッジが効果的であると考察してる。
この場合、大殿筋上部線維へのアプローチの際に効果的だと思われる。
こちらの文献からは、ブリッジ運動における股関節外転抵抗を入れながら行う場合は外転は50%以上の力で抵抗を入れないとあまり大殿筋に効果がないと結果が出ている。大殿筋への介入としてブリッジ運動をする際はやはりあらかじめ外転位で行う方が収縮としては良いことがここでもわかる。
内転運動については、50%の時点で収縮が入っているので股関節内転筋へのアプローチとしてはブリッジ運動時の内転抵抗は効果があることが再認識できる。
仮に選択的に大殿筋下部線維にブリッジ運動にて介入したい場合は、股関節伸展+内転を入れるようにすると効果的に下部線維へアプローチできる。また、膝関節屈曲角度を深くすることでハムストリングスの抑制もすることができる。
【まとめ】
今回は文献や発表までに至った文面をもとに安齋なりに解説してみました。個人的に知らない視点や明確になった部分がありました。
またこのように紹介をしていきますね!
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